DATE : 2007 / 10 / 26 ( Fri )
【作品概要】
TVアニメ 2004年作品
放送局:フジテレビ・関西テレビ(全26話中17話)、BSフジ(26話全編)
監督:渡辺信一郎
『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎監督の2作目のTVアニメ作品。
ビバップ同様、放送局の都合により民放放映時は全編26話中17話のみの放送。
BGMをはじめ、細部の演出に「HIPHOPカルチャー」を取り入れた「サムライアクション」。
【あらすじ】(ネタバレ無し)
舞台は、年代がはっきりしない江戸時代のいつか。
母親と二人きりで生きてきた15歳の女の子「風(フウ)」は母親と死別したのち「ある決意」を胸にしつつ茶屋でのバイトを続けていた。
そんなある日、フウのバイトする茶屋でトラブルが勃発。
「強くなりたい」「自分より強そうな奴と斬り合いたい」ということしか考えていない獣のような男「無限(ムゲン)」。めっぽう腕は立つが、いつも「何か」を求め続けて考えこんでいるような男「仁(ジン)」。そして悪代官のバカ息子とその一味のチンピラ。
この三者が入り乱れての大乱闘に茶屋は全焼。
ムゲンとジンの二人は「お縄」になり公開処刑されることに。
しかし、「ある決意」を実行に移すと決めたフウによって二人は助けられ、フウの用心棒として「向日葵のにおいがする侍」を探す旅に同行することになります。
用心棒の2人は隙在らば斬り合おうとしたり、フウから逃げ出そうとしたり……。喧嘩が絶えない三人の珍道中はこうしてはじまるのでした。。。
【感想&雑記】(ネタバレ無し)
これが渡辺信一郎監督のカラーなのですねー。
ビバップと同じにおいがプンプンします。
えぇ。好きですわー。w
時代劇風ですが時代劇ではありません。
その点、ビバップで高く評価された綿密な世界設計とは無縁で、江戸時代を舞台としながらも時代考証なんぞハナから考えられていません。www
ですが、「和モノ」と「洋物サブカル」の融合が作品全体を通して「完成されたデザイン」として確固たる世界観を構築しています。
さりげなく裏設定はきっちり造りこんである気がしますね。
うーん、さすが……。
「サムライとHIPHOP?」と思った方!
シーンの切り替えなど、劇中の随所にHIPHOPカルチャーが演出として盛り込まれていますが、違和感無いどころか本当に魅せてくれますよ。
当然、音楽の重要度はかなりのウェイトを占めてます。
つーか、監督はHIPHOPに乗せたチャンバラを描きたかっただけなのではないだろうか?と思うほどw。
つくりは、やはり大人向け。
基本、1話完結のロードムービー(映画じゃない!)で、ハードボイルドなエピソードあり、下品な表現あり、下ネタあり(下ネタと思わせるフェイク(結局は下ネタな訳ですが)が好きw)、で血もたくさん流れます。
人情モノのエピソードも、「心温まる」というより「切ない」話……。
ただ、ビバップほどドライじゃないです。
コメディ要素が強い「演出」と「キャラクターの設定」のおかげかな?
見た後にずーんと来るような感じではないです。w
難しいことを考えずに楽しめる作品ですよー!
独断による名作度 | :88/100点 |
ほんわか度数 | : ☆☆☆☆☆ |
心あったか度数 | : ☆☆☆☆☆ |
コミカル度数 | : ★★★☆☆ |
笑っちゃう度数 | : ★★★☆☆ |
泣けちゃう度数 | : ★☆☆☆☆ |
設定・世界観 | : ★★★☆☆ |
テンポ・スピード感 | : ★★★★★ |
残虐描写度数 | : ★★★☆☆ |