DATE : 2007 / 10 / 13 ( Sat )
【作品概要】
OVA 2000年~2001年作品 全6話 全6巻
制作:GAINAX
GAINAX初の原作無しオリジナル作品で、『新世紀エヴァンゲリオン』の副監督、鶴巻和哉氏の初監督作品です。
原案・監督:鶴巻和哉
脚本:榎戸洋司
キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:貞本義行
作画監督:平松禎史、今石洋之、小倉陳利
美術監督:小倉宏昌
絵コンテ:鶴巻和哉、平松禎史、佐伯昭志、摩砂雪、吉成曜、今石洋之、小倉陳利
演出:佐伯昭志、大塚雅彦、安藤健
音楽:光宗信吉、the pillows
【あらすじ】(ネタバレ無し)
舞台は地方都市、疎瀬(まばせ)。
小学6年生の「ナンダバ・ナオ太」は、兄の元カノ「サメジマ・マミ美」から誘惑めいたちょっかいを受けながらも「スゴイことなんて無い。ただ当たり前のことしか起こらない」日々を送っていた。
しかし謎の女、「ハルハラ・ハル子」が現われナオ太の周囲が騒がしくなる。ハル子は、べスパでナオ太を跳ね飛ばし、リッケンバッカー(エレキベース)でナオ太を殴りつけるのだった……w。その日を境にナオ太の額には妙な突起が生えてくるようになる……。
【感想&雑記】(ネタバレ無し)
この作品にはいくつか大きな特徴があります。
1.見てみなければどんな作品かわからない
2.演出がメチャメチャ凝っている
3.the pillows のPVだ!と揶揄されている
といった作品です。
1 について:
TVCMも、DVDのパッケージも、それだけではどんな作品かまったくわからないようになっていました。これはプロモーションの手法として「期待を煽る」効果を狙ったものかと思われましたが、実際に作品を見ても、次回予告が全く次回の予告になっていないw(ハル子のムダ話)など、とにかく意図的に何の話だか明確にしていない作品です。あらすじを書いていて思ったのですが、あらすじ読んでも何の話かわかりませんよね?(汗)
2 について:
演出についてですが、これはスゴイです。本当に楽しい。私が「フリクリ」好きな理由の1つです。唐突に絵柄が切り替わったり、シーンの切り替えそのものをネタにしてしまったり。「映像で遊んでいる」感じがたまらなく好きです!これは「フリクリ」の世界だからできるんでしょうね。(というかそれがフリクリの世界を構築している!?)
3 について:
音楽は全て the pillows の楽曲が使用されています。
しかし、これがまた効果的でカッコイイ!!斬新でテンポのよい映像にのせて骨太なロックが流れる様は、たしかに「 the pillows のPV」といいたくなる人の気持ちがわかるほど絶妙にマッチしており、とても気持ちよいです。サントラは「 the pillows のベストとしても秀逸」といわれており、私は思わず購入してしまいましたw。
で、1の続きになるんですが、全編見終わってもやっぱり何だかわかりません(汗)。それでも十分に楽しめたので、そこで止めて於けばよかったんですが、よせばいいのに考察サイトをいくつか回ってしまったんです。しかし「余計なことは知らなければよかった…」というのが正直な感想ですwww。
鶴巻和哉氏はこういう謎かけのようなギミックが好きな人みたいですね。物語全編を通して伝えたいテーマも、物語の伏線となる情報も一切劇中では明かされません。細かな小ネタも多数あるんですが、気付く人だけ気付けばいいというスタンスのようです。w
そんな奥行きもありつつの作品ですが、上記の「この作品の大きな特徴」に独断で、
4.何も考えずにノリで見て、楽しくてカッコイイ作品!!
という項目を追加してこの項終了でーす。w
独断による名作度 | :88/100点 |
ほんわか度数 | : ☆☆☆☆☆ |
心あったか度数 | : ☆☆☆☆☆ |
コミカル度数 | : ★★★★★ |
笑っちゃう度数 | : ★★☆☆☆ |
泣けちゃう度数 | : ☆☆☆☆☆ |
設定・世界観 | : ☆☆☆☆☆ |
テンポ・スピード感 | : ★★★★★ |
残虐描写度数 | : ☆☆☆☆☆ |