DATE : 2007 / 10 / 09 ( Tue )
【作品概要】
TVアニメ 2006年作品 全13話
放送局:独立U局系列(チバテレビ他)、AT-X、Gyao
監督:鈴木行
原作は現在も続刊中のライトノベル(著者:田口仙年堂 イラスト:日向悠二 出版社:エンターブレイン)。
【あらすじ】(ネタバレ無し)
御色町(ごしきちょう)という平和な町にちょっと変わった家族が住んでいました。
声が大きくて筋骨隆々だけどお酒に弱い「パパ」、いつも笑顔で無口だけど怒ると吉永家最強の「ママ」、華奢でおとなしくて5割の確立で女の子に間違えられるお兄ちゃん「和己」、好きな言葉は「先手必勝」!プロレスが特技の小柄な女の子、妹の「双葉」。。。
そんな一風変わった吉永一家の元に、福引の景品で犬の形をした石造がやって来ました。その石造は「屋根にある彫刻」を意味する言葉から「ガーゴイル」と名づけられ、吉永家の門番を務めることになります。
実は、「ガーゴイル」は高名な錬金術師達が作り上げた「門番型自動石造」という石像。高い知能を持ち、人間との会話はもちろん、「飛行能力」「遠隔感知能力」「瞬間移動」「電撃」「熱線」「動物と話が出来る」などの機能を持った最強の門番だったのです……。
このお話は、ご近所から「吉永家の凶暴な方」と呼ばれる勝気なトラブルメーカー双葉と、高機能だけど考え方が堅くて融通が利かないガーゴイルを中心に、御色町と御色町商店街を舞台に繰り広げられるドタバタ『ご町内ハートフル&ハッピーコメディ』です!
【感想&雑記】 (ネタバレ無し)
めちゃめちゃ良かったです。
「笑いあり、涙あり、のスラップスティックコメディ」っていうと「ありがちな作品」かと思われそうですが、この作品は本当に稀有な良作といっても過言ではないですよ!
まず、大人が見ても子供が見ても純粋に楽しめる作品に仕上がってます。そういう作品もいろいろあると思うんですが、この作品の場合、脚本、演出の質がものすごく高いと思います。
例えばキャラクターですが、表面上の設定はいかにもなんですが(義賊で手品師の怪盗とか、100年以上生きてる錬金術師とか)、判で押したような紋切り型のキャラ設定をしないで(そういう要素は演出として多分に入っていると思いますが)、それよりも人間的な部分が実に丁寧にデフォルメされている気がします。
さらに、エピソードやセリフでのキャラクター説明は極力避け、さりげない会話の中や日常の行動みたいなもので、そのキャラクターの「人となり」が見事に表現されていて、ストーリーを追うごとに新しいキャラクターが出てきますが、みんなどんどん親近感が強くなって感情移入しやすくなっている辺り、脚本、演出の妙を感じます。
コメディとしての笑いの質もとても高くて、子供が喜んで夢中になるような演出と、大人がつい吹き出すような小ネタがバランスよくちりばめられていて、このあたりも秀逸です。
とにかく、疲れている時でも元気をくれる。元気な時はもっと元気をくれる!そんな明るくて、暖かい雰囲気が全体を包んでいる素敵な作品です!!
独断による名作度 | :98/100点 |
ほんわか度数 | : ★★★★★ |
心あったか度数 | : ★★★★★ |
コミカル度数 | : ★★★★★ |
笑っちゃう度数 | : ★★★☆☆ |
泣けちゃう度数 | : ★★★★☆ |
テンポ・スピード感 | : ★★★☆☆ |
設定・世界観 | : ☆☆☆☆☆ |
残虐描写度数 | : ☆☆☆☆☆ |