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DATE : 2025 / 05 / 10 ( Sat )
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DATE : 2007 / 10 / 10 ( Wed )

【作品概要】
TVアニメ 2005年作品 全50話
放送局:TBS系列 放送期間:2005年4月~2006年4月

.hackの成功を受け、企業間でより密な連携をとりながら大規模なメディアミックス展開を行うことを前提に立上げられた『Project EUREKA』(公式サイト:http://www.eureka-prj.net/)内のSFロボットアニメ作品。前記も含め、初の試みが盛り込まれている、ちょっぴり実験的な背景を持ったアニメ作品です。

様々なテーマが内包されていますが、お話としては少年が世界と対峙しながら成長してゆく姿を描く「フィロソフィー・フィクション*」です。

*公式サイトwww.eureka-prj.net/animation.html)によると、毎日放送プロデューサー竹田青滋氏の言葉として「90年代のSFを総称してネーミングされたもの」という説明があります。直訳すると「哲学フィクション」。

受賞(出典:Wikipedia
第20回デジタルコンテンツグランプリ(2005年)
優秀賞:『交響詩篇エウレカセブン』
第10回アニメーション神戸賞(2005年)
個人賞:吉田健一[12]
第5回東京国際アニメフェア(2006年)
テレビ部門優秀作品賞:『交響詩篇エウレカセブン』
脚本賞:佐藤大
キャラクターデザイン賞:吉田健一
Anime Expo 2006 SPJA Award
最優秀テレビ長編賞:Eureka seveN
最優秀女性キャラクター賞:エウレカ

【あらすじ】(ネタバレ無し)
人類が故郷の星を追われ、ようやくたどり着いた「約束の地」。そこは珊瑚のような形質の地表が広がり、大気中には、未知の粒子「トラパー」が含まれる荒涼とした場所だった。

人類は荒れた大地を開拓し、トラパーを利用するため巨大な塔を建造し、塔下には都市ができ、各塔をまとめる形で統一政府「塔州連邦」が設立された。

それから数世紀。
ある塔下の町「ベルフォレスト」に祖父と二人で暮らす14歳の少年「レントン」は毎日に退屈しきっていた。

そんな少年レントンの前に、伝説のLFO(特殊人型重機)と共に一人の少女が現れる……。

【感想&雑記】 (ネタバレ無し)
まず最初に、もう少し作品と作品をとりまく状況についてお話を。

作品概要の説明にあるように、様々な試みがなされた実験的な作品であり、評価としては賛否両論まっぷたつ!wといった印象を受ける作品です。

で、何がそんなに意見を分けたかですが、おおむね「作品世界を構築している様々な要素が情報として殆ど公開されていない」点に端を発しているようです。簡単に言うと「説明不足で意味がわからないよ」という不満が根底にあるということです。

たしかに、クイズ出されて答えを教えてくれなかったらイラっときますもんねw。ただエウレカセブンに関しては私は好意的で、「これは面白いな」と思いました。

・謎かけがあるにもかかわらず答えが用意されていない
・そういったギミック自体に価値を見出せない
・あのシーンはこういった意味なんじゃないの?
・このシーンは何を意味してるの?
・そもそも意味があるの?

などなど。。。
もちろんどんな作品だって議論の対象になり得ますけど、エウレカはそういう要素が強いという意味で。

設定から、ストーリーから、メディアミックスという戦略にいたるまで全てを包含した議論が起きてるっていうのが「面白いな」と思った、つまり興味深かったわけです。

答えが用意されていないので、当然、議論をしても解決はしないし、熱くなって人の話に耳を貸さなくなったり、罵り合いみたいになると、「もう、うんざり」なんですがw、「俺はこう思う」「私はこう思う」って「いえる余地がある」のが、「いい」とか「悪い」じゃなくちょっと興味深いなー。と。

というのも、小学生の時に(うわ飛んだ)ものすごく違和感を感じたことがあって、今でもそれは疑問なんですが、国語の教科書に小説の一部が掲載されて、終わりに「作者が何を言いたかったか?」とか、「主人公○○は何故このような行動をとったのか?」なんて設問がありました。「それをみんなで考えてみよう」ってんなら話はわかるんですが、その設問に「明確な答がある」っていうのがすごく気持ち悪かったんですよ。

小説やなんかに判を押したように答えがあるなんて変な話で、いろんなものを内包したシーンを描くことで、受け手に「自由に感じて(考えて)」と訴える作品だってあるわけですから……。

例えば日常のちょっとした心の揺れ動くシーンを、どうしても映像なり文章なりで表現したい(*1)表現者がいたとして、それを見た人が、「あるある」って共感してくれても、「こういうやついるよな」って失笑してくれても、まるでそこに気付かなくても、逆にとことん掘り下げようが、表現したかったこととズレていようが、そこは意外と寛容な表現者(または固有の作品)っています(あります)よね。もちろん明確なメッセージ性をもった作品もあるんですよ。「お前ら!俺はこう思うんだ!だってそうだろう?そうだよな?お前らもそう思うだろう?」みたいなw。

「創作されたものを楽しむ」っていうのは、創り手がいる以上、受け手側だけの問題ではないっていうのは前提としてありますが、結局は受け手側に委ねられているわけです。

それを、上の話でいくと(*1)の部分に「何故?」を求めて、「製作者の意図がわからないと納得できない」みたいな風潮があります。それ自体は一概に悪いとはいえませんが、そればっかりになってしまうのはなんだか寂しい気がします。。。

ギミックとしての謎かけがあって、「実はこうで、こうで、こういうことだったんですよ」っていう解説が後から出てきて「あーそうかー!」とか「うんうんなるほど、そうだと思っていたよ」とか、それはそれですごく楽しいですけど、そうじゃない作品もあって、我々は昔からそういう作品を楽しむ術をちゃんと知っていて「エウレカセブン」は(たぶん)そんな作品なんだろうと思います。

さて、ようやく感想……。

好きです!w

主人公が憧れ、後に一員となる「反政府活動のカリスマ ゲッコーステイト」。そのメンバーの半数以上がサーファーw(劇中では「リフボーダー」)、戦闘中のBGMや小物の描写などサブカル臭のつよいギミックがまずツボでしたw。

さらに、昔の自分なら「恥ずかしい」とか「甘っちょろい」とかいって見てられなかったかもしれませんが、「BOY meets GIRL」というテーマが、物語の大きな流れの中のワンシーンではなく物語の大きな流れの1ピースという重要な意味を持って「進化(成長)」というキーワードへつながりラストに向かうあたり、妙に納得しながら見てしまいました。

エウレカセブンの世界を全て理解するのはきっと難しいでしょうが、もし、「見てみようかな」と思ったのなら、ご自分なりに「感じて」みてください。きっと色んな発見があって楽しい作品ですよ!

*下のDVD1巻のジャケットですが、レントンの乗るバイクがアップハン、ロンスイになってます。こういうカスタムは私の趣味じゃないですが、この細かい小物使いがいちいちツボなんです。このこのー!www

エウレカセブン33話より
独断による名作度 92/100点
ほんわか度数 ☆☆☆☆
心あったか度数 ★★★★
コミカル度数 ★★★☆☆
笑っちゃう度数 ★★★☆☆
泣けちゃう度数 ★★★★
設定・世界観 ★★☆☆☆
テンポ・スピード感 ★★★☆☆
残虐描写度数 ★★★★
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